情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZG-02
点群データを用いた4次元道路管理システムの検討
○村上篤志,安室喜弘,窪田 諭(関西大)
我が国の社会基盤施設の多くは,高度経済成長期に集中的に整備されており,全国に約72万橋ある道路橋梁のうち建設から50年以上経過する施設の割合は2029年に52%増加する見込みである.今後,老朽化に伴う維持管理の需要増大が喫緊の課題であり,より効率的で戦略的な維持管理が求められている.従来の維持管理では,2次元データを用いた管理が主流であるが,橋梁などの詳細構造を把握しづらい.そこで本研究では,維持管理業務の効率化およびデータの蓄積を目的として,道路の損傷を視覚表現に優れ情報共有が容易な3次元点群データとして計測し,これを損傷の概要とともに2次元地図上に可視化し,時間軸で管理する4次元道路管理システムを提案する.