情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZF-08
仮想の手と地図を介して広範囲の地形を知覚できるVRシステムの開発
○岡崎亮満(関西学院大),青柳西蔵(駒大),山本倫也(関西学院大)
広い範囲を知るために古くから地図が使われてきたが、測量技術の発展や地図表現の変化により実体験と地図の認知がますます乖離している。
実体験では身体感覚を介して自然に理解できる形で情報を得られる一方で、現代の地図には記号表現が多用されており高度な認知処理が必要となるためである。
そこで、仮想の手と地図を介して地形に触れられるようにすることで、地図を読む際の認知処理を省略できるVRシステムを開発した。具体的には、VR空間内で自己のアバターを操作し、指で地図上のある地点を指すと、地形上に表示した巨大な手も対応する地点を指すシステムを開発し、有効性を確認した。