情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZF-03
VR技術を用いた展望記憶トレーニングシステムの開発
○杉浦翔真,重松亜夢,福森 聡(香川大),三浦佳代子(長崎純心大学),大塚貞男(京大病院)
未来の予定に関する記憶は展望記憶と呼ばれている. 展望記憶が機能していれば良いが,加齢やアルツハイマー型認知症により阻害されることで予定を終えられず日常生活に支障が出る.
阻害された展望記憶は,適切なトレーニングを行うことで展望記憶の機能を向上できることが知られている.しかし,トレーニングの場面と実際に展望記憶を使う日常の場面とでは乖離が大きく,日常生活に活かしきれないという問題があった.
そこで,私たちは日常の場面を再現した状況下でトレーニングを行うことができるVR展望記憶トレーニングシステムを開発している.
このシステムの開発状況と参加者のタスク達成度等のデータについて報告する.