情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1ZA-05
送信量時系列データ類似性指標を用いた無線ネットワーク動作推定精度向上の研究
○小林悠生(創価大),清原良三(神奈川工科大),寺島美昭(創価大)
本稿では、アドホックネットワークの監視技術のうち、データ送信量時系列データのみを利用したブラックボックス解析を行う際の、通信量の類似性を測る新たな指標として、通信傾向が類似している時間の割合の利用を提案する。無線通信の際にはバーストやパケットドロップなどにより通信量傾向が変化する場合があり、監視の精度を下げる要因となる。先行研究では平滑化によりバーストの影響を排除していたが、提案手法では他の通信が安定している部分に注目して類似性を評価する。これにより細かい通信量傾向の特徴を利用できるため、複数の通信が混在する環境下など、より複雑な状況での動作推定の精度向上が可能になる。