1X-05
適応刻み幅制御型シンプレクティック数値解析法による強い重力影響下におけるレイトレーシング高速化
○小林祐介,小池崇文(法大)
本研究では,シンプレクティック数値解析法を適応刻み幅制御に変え,ハミルトンの正準方程式を数値的に解くことで,画質を劣化させずに高速にブラックホール光景のCG画像を作成する.佐藤らがシンプレクティック数値解析法を使用することで,ハミルトンの正準方程式を精度良く解く手法を提案している.この数値解法は刻み幅固定であるため,計算に時間がかかる.一方,Oliver らやVelásquez らが適応刻み幅制御の数値解法を使用することで,ハミルトンの正準方程式を高速に解く手法を提案している.しかし,この数値解法は正確さの面でシンプレクティック数値解析法より劣る.提案手法では両手法の利点を取り入れた.本手法と従来手法の精度と計算時間の比較実験を行ったため,その報告をする.