1X-01
幾何減衰項の異方性を考慮したBRDFの因子分解
○明石佳祐,岩崎 慶(和歌山大)
CGの分野において,写実的な画像生成技術は重要な研究分野の一つである.物体表面での光の反射を記述するBRDFは,写実的なCG画像の生成において重要な要素の一つである.
現実の素材の反射率を計測することで得られる計測BRDFは,計測した素材の質感を忠実に再現することが可能であるが,入射方向や出射方向を細かくサンプリングして計測する必要があるため,データ量が大きいという問題点がある.
異方性スペクトラルBRDFを圧縮表現する手法は提案されているが,等方性幾何減衰項を用いているため精度が低いという問題がある.
本研究では,異方性幾何減衰項を用いることで,異方性スペクトラルBRDFを因子分解し,計測BRDFを圧縮する手法を提案する.