情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1S-04
ARを利用したスケッチ支援におけるペン先検出モデルの試作
○鈴木伶奈,菊地真人,大囿忠親(名工大)
「アタリ」とは、絵を描く時に行う大まかな位置決めをするための下描きである。主にこのアタリをとるという工程に着目したスケッチ支援システムの実装を試みた。ARを用いて紙面の上に画像表示を行うことにより、より容易に描画対象物のアタリとることを可能にしようと試みたが、画像が描画ツールであるペン(筆記具)を遮り描画位置がわかりにくくなってしまうという欠点があった。この欠点を補うため、ペン先検出機能の考案およびペン先を検出する物体検出モデルの試作を行なった。本稿では、自作した学習用画像群から作成した物体検出モデルの精度とバウンディングボックスの中心がペン先の座標であるという推定が妥当かどうかを評価した。