1S-03
Virtual Reality体験時の足場の違いによるVR酔いの軽減に関する実験報告
○小竹僚太,佐藤和彦(室蘭工大)
本研究では,VR映像を視聴した際に起こる「VR酔い」が生じにくい環境の実現を目指している.視覚情報と平衡感覚の差を小さくすることがVR酔いの軽減に効果的である.本稿では,バランスボードを不安定な足場として用いたVR映像体験を通して,左右や上下に傾きながら移動するVR映像を視聴する際に,左右や前後に不安定な足場と,安定した足場で体験させた時のVR酔いの度合いについて調査する実験を行った.VR酔いが生じたかを調べる手法としてSSQアンケートを採用し,そのスコアを比較した.実験の結果,VR映像の移動方向と同方向に身体を動かすことができる不安定な足場で体験した時に最もVR酔いが生じにくいことがわかった.