情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1S-02
特定ルートにて移動体験が可能な事前生成型拡張現実
○野口翔伍,池林ハキーム,河合紀彦(阪工大)
今日,観光地などでリアルタイムのカメラ映像を用いた拡張現実(AR)を用いたアプリケーションが普及している.しかし,マーカなどの遮蔽により,正常にCGが描画されない問題がある.この問題に対して,Indirect AR(IAR)と呼ばれる手法が提案されている.IARとはユーザがARを体験する地点にて事前に全方位画像を撮影し,CGを合成しておき,体験時に端末の姿勢に合わせた部分を切り出し提示する手法である.これにより,周囲の観光客に影響されずARを行うことができる.しかし,同手法ではユーザが移動しても提示映像では視点移動が起こらず,違和感が生じる.そこで,移動ルートがおおよそ事前に確定している条件下で現実風景と乖離が生じない IARを実現する手法を提案する.