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偏光と陰に基づくワンショット法線推定
○吉田百花,川原 僚,岡部孝弘(九工大)
本稿では,偏光と陰に基づいて,単一のカラー偏光画像から被写体の法線を推定する手法を提案する.一般に,単一偏光画像の拡散反射成分から推定される法線は,天頂角が一意に決定されるのに対して,方位角には180度の曖昧さがある.提案手法では,偏光から推定される2つの法線候補と観察される陰の整合性に基づいて,物体形状に関する滑らか拘束などの制約を課すことなく,画素ごとの法線を一意に決定する.また,被写体をRGB3色の光源で異なる方向から同時に照明したときの反射光を,カメラのRGB3チャネルで独立に捉えることで,ワンショットの法線推定を実現する.合成画像および実画像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を示す.