情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1N-08
複数ファイルから生成した消失訂正符号によるデータ保護
○山田純平,植田悠斗,亀井仁志(香川大)
オブジェクトストレージのデータ保護に,Erasure Coding(EC)が用いられている.
元のデータを複数のチャンクに分割し,ECを用いて復元情報を有するパリティを付加する.
一部のチャンクが失われても,残りのチャンクとパリティから元のデータを復元できる.
しかし,復元に必要な数のチャンクやパリティを得られず,一部のチャンクのみ得られる場合がある.従って,得られたチャンクから元のデータの一部を復元できることが課題となる.
提案方式は,複数ファイルを大きなデータとして捉え,個々のファイルをチャンクとする.
これにより,チャンクから個々のファイル復元が可能となる.
本稿は,提案方式の実装と有効性を述べる.