情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1N-01
B+木のマルチバージョン化による範囲走査性能への影響評価
○桑村真生,杉浦健人,野原健汰,石川佳治,陸 可鏡(名大)
同時実行制御手法の1つであるmulti-version concurrency control(MVCC)は,HekatonやSAP HANAをはじめとする多くのインメモリデータベース管理システムで採用されている.しかし,既存のMVCC研究においてタプルのバージョン情報は主にヒープテーブルで管理されており,索引とは独立していることが多い.そこで本研究では従来の索引構造であるB+木にバージョン管理機能を追加し,クラスタリング索引のマルチバージョン化による性能への影響を明らかにする.特に,クラスタリング索引の強みの1つである範囲走査性能について,マルチバージョン化による性能劣化の程度を検証する.