情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1M-04
重みが動的なネットワークにおいてネットワーク構造が協力の進化に与える影響
○栗栖慶太,秋山英三(筑波大)
社会的ジレンマは,環境問題等の様々な問題と深く関係しているが,このような問題に対して社会集団における協力の形成が解決に貢献する.本研究は個人間の付き合いの頻度・量の大小を反映させた社会ネットワークにおいて,ネットワーク構造が協力行動に与える影響を検証した.具体的にはLi et al. (2017) のモデルを拡張し,エージェント間の協力行動または裏切り行動によってリンクの重みが動的に変化し,各エージェントの行動や利得に関する情報の可視性に異質性がある状況に関する,進化ゲームについてシミュレーションを行った.分析した結果,重みが動的な場合においてスケールフリーネットワークの構造が協力行動を促進することが明らかになった.