情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1L-02
部分順列グラフの集合を表現するZDDの構築
○高嶋勇哉,川原 純,湊 真一(京大)
部分グラフの列挙問題は、与えられたグラフに対して特定の部分グラフを列挙する問題である。この問題を解く手法としてZDDを用いた手法がある。ZDDは集合族をコンパクトに表現するデータ構造である。既存研究において、入力グラフに対する部分s-tパス集合や部分サイクル集合など、様々な部分グラフ集合を表すZDDを構築できることが示されている。本研究では、新たに部分順列グラフの集合を表現するZDDの構築を行うアルゴリズムを提案する。順列グラフとは、順列と対応付けられて定義されるグラフである。順列グラフには、permutation labelingと呼ばれる頂点ラベリングが存在し、提案手法ではこの事実を利用する。