情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1J-07
複数のGPU向けプログラミングモデルを用いた倍々精度疎行列ベクトル積の特性分析
○寺田洋人,慈道亮人,大崎健太,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大)
倍々精度演算(DD演算)は,ソフトウェアによる2つの倍精度変数を組み合わせた4倍精度相当の演算である.倍々精度演算は倍精度演算と比べ10倍から20倍の計算量を要するため,計算時間が増加する.また,疎行列ベクトル積(SpMV)はGPUによる高速化が有効である.
本研究では,ディレクティブベースのGPU向けプログラミングモデルOpenMP OffloadingとOpenACCにおいて,自動で設定される並列化の粒度が最適かどうかを調べた.比較のためにCUDAも調べた.その結果,計測する環境あるいは問題行列により,最適な粒度の位置が変化することを確認した