情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

1D-05
自動運転車両の走行データを用いた走行環境リスク要因の走行リスクへの影響分析
○田島友祐,笛田 薫(滋賀大),石井幸治,三樹孝博(あいおいニッセイ同和損害保険)
自動運転車両技術の発展により,無人自動運転移動サービスの社会実装も現実味を帯びている.走行時には,走行ルートを事前に決定するが,予め,走行ルートに潜む危険度も考慮することは不可欠である.そこで,本研究では,危険度を導出するために,自動運転車両の走行ルートにおける環境リスクが与える影響について検討する.具体的には,走行データにおいて一定の加速度を超える事例をインシデントと計測し,交差点(右左折,信号の有無等)や単路(中央分離帯や歩車区分のガードレールなどの有無)などからインシデントの予測モデルを構築した.分析対象とした自動運転車両の走行実験数の走行環境は様々であるが,構築したモデルから中央分離帯や歩車区分のガードレールの有無によりインシデント数の増減が関係することがわかった.