近年急速に法整備が進められるドローンの運用において，レベル４と呼ばれる有人地帯での目視外飛行を実現するに当たり，機体の位置管理は非常に重要な要素である。今後，高密度運航を見据えた安全かつ効率的な飛行・離着陸を実現するためには，常にどの空域に機体が飛行しているかを把握する必要がある。この管理は通常，無線および地上センサによる観測により確認可能であるが，広域にわたる飛行で観測のみで完全性を保証することは難しい。そこで，飛行計画と機体の運航に影響を与える風況情報から機械学習の一つであるLSTMを用いて機体の位置を推定するアルゴリズムを提案する。本報告では，このアルゴリズムと原理検証の結果について示す。