情報処理学会第84回全国大会 会期:2022年3月3日~3日 会場:愛媛大学 城北キャンパス

新世代企画委員会のこれまでとこれから

日時:3/4 12:40-15:10

会場:第2イベント会場

【セッション概要】新世代企画委員会は,情報処理学会における次世代を担う人に関わる企画の委員会として,長く活動してきたが,2021年度を以って活動を終了することとなった.この委員会が行ってきた活動のほとんどが,他の委員会に定常の業務として引き継がれる.すなわち,発展的解散となる.そこで,本セッションでは,新世代企画委員会がこれまで果たしてきた活動を振り返りつつ,今後の情報処理学会への期待を考えるディスカッションを行う.

司会

辰己 丈夫(放送大学 情報コース 教授)

辰己 丈夫

【講演概要】2021年度で終了する新世代企画委員会の最後の委員長として,今後に期待することを述べます.

【略歴】1991年早稲田大学理工学部数学科卒業.2014年筑波大学博士(システムズ・マネジメント).1993年早稲田大学情報科学研究教育センター助手.その後,神戸大学.東京農工大学を経て.現在,放送大学教授.2020年より本会理事(新世代).他に,教科書委員会,会誌編集委員会,初等中等教育委員会,教員免許更新講習委員会,一般情報教育委員会など各委員.

12:40-12:55 講演(1) やんちゃなアイディアで情報処理学会を変えた新世代企画委員会

後藤 真孝(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員)

後藤 真孝

【講演概要】私は2014年6月から2年間,初代の新世代担当理事を拝命し,委員長として新世代企画委員会を立ち上げて活動をした.白紙の状態から始まったため,「(1)やんちゃなアイディアを提案して,次世代の研究者が求める学会像の本質を追求する」「(2)今後の学会が継続的に採用できる枠組みや制度を作って,持続発展する貢献を目指す」という2つのゴールを決めた.そして,新世代企画委員会,他の関連委員会,理事会,学会事務局の皆さまをはじめとした,多くの方々が推進・協力・応援してくださった結果,新進気鋭の若手研究者らが登壇発表する「IPSJ-ONE」の開催,ジュニア会員制度の導入,学術講演などの生中継といった多様なアイディアが実現可能になった.また,学会事務局に驚かれつつも,委員会の進め方でも対面の会議とテキストチャットを同時並行的に進める工夫をした.本講演では,元委員長の立場から,そのワクワクした2年間を振り返る.

【略歴】1998年早稲田大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了.博士(工学).現在,国立研究開発法人 産業技術総合研究所 首席研究員.JST ACT-I「情報と未来」研究総括,日本学術会議 連携会員等を兼任.日本学士院学術奨励賞,日本学術振興会賞,ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞,FIT船井業績賞,星雲賞等,54件受賞.2014年情報処理学会理事,2021年同学会フェロー.

12:55-13:10 講演(2) 新世代企画委員会のこれまで(1)

寺田 努(神戸大学 大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授)

寺田 努

【講演概要】新世代企画委員会でやったことを説明します.

【略歴】1999年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了.2000年より大阪大学サイバーメディアセンター助手.2005年より同講師.2007年神戸大学大学院工学研究科准教授.2018年より同教授.ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングの研究に従事.

13:10-13:25 講演(3) 新世代企画委員会のこれまで(2)

重野 寛(慶応義塾大学)

重野 寛

【講演概要】2018年度を中心に新世代企画委員会の活動を振り返り、学会の若手支援について述べる。

【略歴】1990 年慶應義塾大学理工学部計測工学科卒業. 1997 年同大学大学院理工学研究科博士課程修了. 現在,同大学理工学部教授.博士(工学). 情報処理学会学論文誌編集委員, 同DPS研究会主査, 同理事, 電子情報通信学会英文論文誌B 編集委員,IEEE ComSoc APB Secretary, 同 ISC Co-chair 等を歴任. 現在,同ITS研究会主査. ネットワーク・プロトコル,ITS 等の研究に従事.

13:25-13:40 講演(4) 新世代企画委員会のこれまで(3)

鬼塚 真(大阪大学 大学院情報科学研究科)

鬼塚 真

【講演概要】国立大学を取り巻く環境としては「10兆円規模の大学ファンド」や,新しい科研事業である「国際先導研究」が新設され,これらに共通して重要な観点は,新世代の研究者を育てることができ魅力のある環境を大学が提供できるか否かにある.
本講演では,2020年度の新世代企画委員会での取り組み,および上述の背景において新世代の研究者が研究に挑戦しやすい環境について議論したい.

【略歴】1991年東京工業大学卒.同年,NTT入社.2000-2001年ワシントン大学客員研究員,2013-2014年電気通信大学客員教授,2012-2014年NTT 特別研究員.博士(工学).現在,大阪大学大学院情報科学研究科教授.これまで主記憶オブジェクトリレーショナルデータベース LiteObject,XMLストリーム処理エンジン XMLToolkit,クラウド基盤システム CBoC type2の研究開発に従事.現在は,大規模グラフ分析,分散処理クエリ最適化,機械学習等を用いたデータ分析処理に取り組んでいる.

13:50-14:05 講演(5) 新世代企画委員会のこれまでとこれから(1)

辰己 丈夫(放送大学 情報コース 教授)

辰己 丈夫

【講演概要】2021年度で終了することになった新世代企画委員会の活動の今後について取りまとめる。

【略歴】1991年早稲田大学理工学部数学科卒業.2014年筑波大学博士(システムズ・マネジメント).1993年早稲田大学情報科学研究教育センター助手.その後,神戸大学.東京農工大学を経て.現在,放送大学教授.2020年より本会理事(新世代).他に,教科書委員会,会誌編集委員会,初等中等教育委員会,教員免許更新講習委員会,一般情報教育委員会など各委員.

14:05-14:20 講演(6) 新世代企画委員会のこれまでとこれから(2)

前川 卓也(大阪大学)

前川 卓也

【講演概要】1年間の新世代企画委員の業務等を通じて感じた学会による若手支援について述べる.

【略歴】2006年大阪大学大学院 情報科学研究科 博士後期課程修了.2006年NTTコミュニケーション科学基礎研究所入所.2012年より大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 准教授,現在に至る.ユビキタスコンピューティング,ウェアラブルセンシングに関する研究に従事.2010年度 情報処理学会 山下記念研究賞,2013年度 日本データベース学会 上林奨励賞,2015年 電気学会 優秀論文発表A賞,第一回 大阪大学賞(若手教員部門),2019年 IPSJ/IEEE Computer Society Young Computer Researcher Award,2021年 船井学術賞など受賞.

14:20-15:10 パネル討論