情報処理学会第84回全国大会 会期:2022年3月3日~3日 会場:愛媛大学 城北キャンパス

スパコン富岳による飛沫エアロゾル感染リスク評価のデジタルトランスフォーメーション

日時:3/4 16:30-17:30

会場:第1イベント会場

【セッション概要】神戸大学/理化学研究所で,新型コロナウイルスの飛沫拡散の可視化の取り組み の中心人物である坪倉先生にご講演いただきます.

司会

黒田 久泰(愛媛大学 大学院理工学研究科 准教授)

黒田 久泰

【略歴】2000年東京大学情報基盤センター助手.2007年同助教.2009年より現職.

16:30-17:30 特別講演 スパコン富岳による飛沫エアロゾル感染リスク評価のデジタルトランスフォーメーション

坪倉 誠(神戸大学/理化学研究所 教授/チームリーダー)

坪倉 誠

【講演概要】我々のグループでは、新型コロナパンデミックの初期から、試運転中の世界最速スパコン「富岳」を用いて、ウイルス飛沫エアロゾルの飛散シミュレーションを行い、様々な感染シーンに対して、感染リスク評価と対策提案を行ってきた。日々刻刻と変化する感染状況に対して、的確なタイミングで必要な科学的データを提供することを活動の第一義とし、その数は50以上の感染シーンに対して1000以上のシミュレーションに及ぶ。何故、限られた時間の中でそのようなことが可能となったのか?本講演ではこの活動の概要を紹介するとともに、その鍵を握る飛沫・エアロゾル感染リスクのデジタルトランスフォーメーションについて述べる。

【略歴】1992年3月京都大学工学部物理工学科卒業
1997年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程機械工学専攻終了、博士(工学)授与
東京工業大学、電気通信大学、北海道大学を経て2015年より神戸大学教授
2012年より理研計算科学研究センター兼務
日本機械学会、日本流体力学会、日本自動車技術会のフェロー
日本工学アカデミー会員
2021年11月ACMゴードンベル新型コロナ研究特別賞受賞,(社)日本ITU(国際電気通信連合)協会賞特別賞