情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

7ZJ-06
機械学習を用いた誘導マーク認識と人流検出による重度視覚障害者向け駅構内歩行支援システム
○市川涼介,村田勇樹(筑波技術大),村井保之(日本薬科大),堀江則之,巽 久行(筑波技術大)
 重度視覚障害者が不慣れな場所を単独で歩行することは容易ではない。視覚情報の取得が困難であることから、駅に設置されている案内板など、晴眼者が受動的にアクセスできる情報を重度視覚障害者は活用できない。そのため、重度視覚障害者が不慣れな場所を単独で歩行移動する場合には、事前に経路情報を把握しておく必要がある。
 現在、重度視覚障害者の単独歩行を支援する技術として、QRコードやBluetoothなどを用いて移動情報を提供するシステムも存在しているが、インフラ整備の負担もあり、大規模な普及には至っていない。
 本研究は、歩行支援において活用されるランドマークを機械学習で分析し、駅構内などに設置された案内版による移動に利用する。特に、案内板に提示された誘導方向と目的地をもとに,単独歩行に必要な人の流れを検出し、目的地までの歩行に関わる情報を提供することで、不慣れな環境に対処した重度視覚障害者の単独歩行を支援するシステムを提案する。