7ZH-08
攻防戦型演習を可能とするネットワークセキュリティ学習支援システムの開発
サイバー攻撃の被害件数は急速に増加しており,原因としてセキュリティ技術者不足が挙げられる.そこで,我々はこれまでに単独で攻撃視点と防御視点から演習を可能とするネットワークセキュリティ学習支援システムを開発してきた.本稿では,2人の学習者が攻撃側と防御側に分かれて対戦形式でセキュリティ演習に取り組める機能を実装した.本機能は,防御側が構築した仮想ネットワークに対して,攻撃側がDoS攻撃やARP Spoofing攻撃を実施する.防御側は仮想ネットワーク内で実行された攻撃を検出し,対策を施す.学習者2人による演習は,防御側がランダムに実施される攻撃に対応することで,実践的な対策学習が可能である.