小学校高学年のインターネット・SNSの利用率は年々増加傾向にあるが，インターネット・SNSに関する事案の被害者となる児童数も増加傾向にある．被害児童をなくすために小学校での情報モラル教育は必要であるが，「主体的・対話的で深い学び」となる教育を実現するには「アトラクティブな教材」が必要である．本稿ではゲーミフィケーションを活用し，小学校高学年を対象とした「主体的・対話的で深い学び」を実現するゲームを開発した．学習者は，ゲームではSNSへの投稿のメリットとデメリットを体験し，「他人や社会への影響を考えて行動する」ことを学習する．被験者にゲームを試行頂き，効果測定を実施することでゲームの有効性を検証した．