7ZE-01
対話システムにおけるマルチモーダル情報を用いた自己開示の可否判断
対話システムはユーザに対する自己開示の可否を適応的に推定することが望ましい.システムの自己開示の可否はユーザの性質や対話の状況に応じて推定するべきだが,従来研究ではそのような取り組みはなされていない.本研究ではまず,システムが自己開示を行う条件として,システムの自己開示に違和感を覚えないこと,現在の話題に興味があることの二つを設計する.次にこれらの条件について対話コーパスを用いて推定を行う.推定では声のトーンなどの韻律情報,顔画像情報,ユーザの自己開示の頻度などの言語情報を組み合わせたマルチモーダル情報を用いる.最後に二つの推定結果を組み合わせて得られる自己開示の可否推定の性能を評価する.