現在日本では自動車による交通事故が多発しており,その発生原因の多くは運転者の不注意や運転操作ミスなどの運転内容にあるとされている.この現状を改善するため, 速度等の走行情報や運転者の心拍数を用いた危険検出など,様々な手法を用いた運転評価システムが検討・開発されている.本研究では,速度等の走行情報のみでは判断が難しい危険を検出しつつ,運転者の自覚の有無に左右されない,より客観的な運転評価を行うことを目指し,同乗者の心拍数を指標として取り入れた運転分析手法について有効性の評価を行う.実際に運転者及び同乗者の心拍数を計測し,心拍数変化と実際の運転状況の関係性や,検出可能な項目の種類について調査した.