7E-02
組織間信頼度による匿名化処理を用いたインシデントチケット共有システムの開発
近年高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対抗するには、組織間で攻撃に関する情報共有をし、対策を事前に施すことや、インシデントが発生した際の対処に役立てることが重要となる。特に、組織がインシデント対処毎に対処情報を記録するインシデントチケットを共有することができれば、インシデント対処の高速化が図れると考えられる。しかし、複数組織のチケットには公開できない機微情報が含まれており、これが情報共有を妨げる課題になっている。そこで、本稿では提供する情報に適切なレベルの匿名化処理を施し、セキュアにインシデントチケット情報を共有するシステムを開発した。