我が国の社会インフラの多くは高度経済長期に集中的に整備され，今後急速に老朽化することが懸念されている．また，技術者の高齢化や人手不足も問題である．そのため，より効率的かつ戦略的な維持管理が求められている．従来の道路維持管理では2次元データを用いた管理が主流である．しかし，橋梁や法面の詳細構造，点検箇所を把握しづらいことや，点検者と補修担当者が異なる場合や経験の浅い技術者の場合に現場の状況を正しく理解できないという課題がある．そこで本研究では，維持管理業務の効率化を目的として，道路の損傷を視覚表現に優れ情報共有が容易な3次元点群データとして計測し，これを諸元情報とともに2次元 web地図上に可視化するシステムを提案する．