V-Low帯の周波数の放送波は災害時に情報伝達手段の一つとして利用されることから，電波干渉の影響を把握しておくことの重要性はとても高い．しかし，日本と韓国ではV-Low帯の周波数に割り当てられている放送波に重複がある．そのため，西日本では大気ダクトの発生に伴う異常伝搬であるダクト伝搬により，韓国で放送されるFM放送波が到来することでV-Low帯周波数における電波干渉が懸念される．従来の研究では高層気象のデータに対してオーバーリーチ伝搬がどのように関連しているのか評価されてきた．本研究では地上気象がオーバーリーチ伝搬発生（ダクト伝搬）とどのように関係しているのかを調査した．