近年、森林内では無線センサネットワークによってデータを収集するだけでなく、ネットワーク内にアクチュエータを配置することで、遠隔からの操作の両方を可能にする無線センサ・アクチュエータネットワーク （WSAN）が注目されている。しかしWSANを通信インフラが整っていない森林内の広範囲で運用するには、低消費電力かつ長距離通信が可能な通信方式であるLPWAでの通信における制限に加えて、アクチュエータの制御におけるリアルタイム性やネットワークの耐故障性など、検討しないといけない点がある。そこで本研究ではLPWAによる制限を考慮し、WSANにモバイルエージェントを擬似的に用いることで上記課題の改善を図るシステムを提案する。