情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

6ZB-02
ノード配置に偏りがあるワイヤレスセンサネットワークのための情報集約を用いたバッテリ残量に基づくルーティングプロトコル
○大淵祐輝,木村成伴(筑波大)
ワイヤレスセンサネットワークの寿命を延ばすため,E-MACではシンクノードに到達可能なホップ数により,同心円状のクラスタを形成する.しかし,ノードが均一に配置されていることを前提としているため,ノード配置に偏りがあると,一部のノードに負荷が集中する恐れがあった.この問題を解決するため,本論文では,各ノードは中継先ノードのバッテリ残量情報を取得し,バッテリ残量のより多いノードを優先的に中継先として選択する.さらに,自身のバッテリ残量が少ないとき,複数のパケットを集約して送ることで消費電力を抑えることを提案する.そして,シミュレーション実験により,ノード配置が不均一な場合において,提案方式は従来方式よりもネットワーク寿命が延長されることを確認する.