山岳遭難は増加傾向にある。また令和2年では遭難時においては通信手段が利用できなかったケースが遭難事故全体のうち、19.9%にも上る。加えて携帯電話通信インフラは山岳地帯において、整備されていない状況にある。これに対し、省電力で長距離通信を可能とするLPWAネットワークによって、救助連絡や現在位置を捜索隊に連絡する取り組みが行われている。少ない無線機で広い範囲をカバーできるためコストが削減できるメリットがあるが、中継器設置場所の調査、設置した無線機の保守などを行わなければならない。そこでLPWA中継器を取り付けたドローンを使って遭難者を捜索することによる救助支援を提案する。