6Q-08
X線CT画像におけるメタルアーチファクト低減のためのサイノグラム構造に基づいた補間法の構築と評価
X線CT装置は,医療や産業分野などで幅広く利用されている.しかし,被写体内部に金属があるとき,メタルアーチファクトと呼ばれるノイズによって,画像が不鮮明になってしまう.この問題を解決するために,投影データから作成されるサイノグラムの構造を考慮した補間法を提案する.まず,金属領域を欠損値に置換した非金属領域のサイノグラムを準備し,次に欠損値に対して,非金属領域の近傍値を利用した前処理を行い,最後に欠損値をサインカーブに沿って線形補間する方法である.本発表では,シミュレーション上で提案手法を実装し,汎化性を確認するためにさまざまなファントムに適用した実験結果について述べる.