近年流行しているストリーミング方式による動画配信サービスにおいて，大容量通信を必要とする解像度の高い動画像データの配信はサービス提供者と視聴者の双方の負担となっている．そこで我々は特に人気を博しているゲーム配信のデータ通信量の削減を目的とし，ゲームに登場するキャラクター等の視聴者の関心領域の解像度は落とさず，それ以外の領域のみを低解像度化する事によって動画配信を行う手法を提案している．
提案手法では，関心領域とするキャラクター等を独自学習した物体検出モデルを用いており，本稿ではその実装および評価結果を報告する．