不動産業界の課題として、モノ消費からコト消費への消費者の傾向変化に対応するため、顧客ごとの特性を考慮して、ユーザーエクスペリエンスを高めることができるような物件を推薦することが挙げられる。本発表では、ユーザーが各地域に対して感じる幸福度の予測値と、各地域の空き家率を基に定義した成約率の2つの軸で各居住エリアを評価できるレコメンドシステムを提案した。幸福度の予測にはモデルとしてLightGBMを使用し、「生活者総合調査2019」のアンケートデータを用いて学習を行った。また、本システムをWebアプリケーションとして開発し、実際にシステムを利用したテストユーザーによる希望エリアの選択に関して試行し、提案システムの有効性について検証を行った。