情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

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最大差セットカバー問題に対する解法
○藤原直紀,徳山 豪(関西学院大)
要素数の和がNとなる赤色の集合Rと青色の集合B,および要素数がnとなるR∪Bの部分集合族Sが与えられた時,RED-BLUE SET COVER 問題は,Bの要素をすべてカバーしRの要素のカバー数を最小にするようなSの部分集合を求める問題である.この問題の幾何バージョンは与えられる領域が単一正方形に限定された場合でもNP困難であることが知られている.本論文では,正例と負例が混在するデータのセットカバー問題を取り上げ,自然な最適化問題に対して焦点を当てる.具体的には正例と負例の差を最大化することを考え,多項式時間アルゴリズムが設計できる条件と定式化を考察する.