近年，ラーニングアナリティクス（LA）が注目を集めており，各大学で教育学習データを活用した教育支援の取組みが進められている．しかし，実際に大学全体で活用するLAのための基盤を構築しようとすると様々な問題に直面する．たとえば，技術的な基盤に加えて制度の整備も必要となること，技術的には学習ログを収集するための技術標準が統一されていないこと，学習ログと学習成果に関するデータの対応付けが必要になることなどである．本研究では帝京大学におけるLAのための基盤構築を通して，これらの問題点への対応策について検討した．