情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

6E-05
ベジエ曲線からの距離関数を用いたレイマーチング法の開発
○西田友是(プロメテックCGリサーチ/デジタルハリウッド大)
コンピュータグラフックスでは画素単位で描画するレイトレーシング法が有用である。類似した方法としてレイマーチング法がある。この方法は視線上を進み物体との交点を計算するが、この際計算点と物体との最小距離を利用して交点を抽出する。球や多角形などの基本立体の距離計算は容易だが、曲線・曲面の場合の距離計算は困難とされている。本稿では曲線と点との(2乗)最短距離をベジエ関数で表現し効率的に距離計算を行い、WebGLでインタラクティブ表示する方法を提案する。対象の曲線(円柱曲線)がn次ベジエ曲線とすると、距離は2n次のベジエ関数で表現でき、この関数の制御点を利用しBezier Clipping法を適用して最短距離を計算できる方法である。