サケをはじめとしてイカやサンマなどの多数の魚種において，不漁状況がたびたび報告されている．継続的な水産業を実現するためには，新しい情報技術の導入による水産業のスマート化が求められている．具体的には，漁場における水温と漁獲量の関連性などの漁業に関連する情報の総合化，さらには漁場評価方法の策定などが課題となる．そこで本稿では，サケ漁従事者の総合的な情報利活用を想定し，沿岸環境やサケ漁獲量などの情報可視化システムに向けた取組について報告する．