アップロードされたプログラムの正誤を判定するオンライン・ジャッジ・システムでは、プログラムへの入力とそれに対する正しい出力が記述されているテストケースを複数用意してプログラムの正誤を評価している。したがって、出題者・教授者は解答プログラムが出題意図を満足することを保証する複数のテストケースを用意しなければならず、この作業は大きな労力を伴う。
本稿ではオンライン・ジャッジ・システムにおけるテストケースの自動生成手法を検討する。出題者の用意した正解プログラムを分析し、プログラム中の実行フローと、その実行フローが実行される条件を抽出することで、テストケースを自動生成する方法について述べる。