一般的なプログラミング演習だけでは，実践的なコーディングスキルを身につけることは困難である．
例えば，実際にプログラムを書く際は，記述過程での工夫があると考えられるが静的な回答からは，そのような工夫が消滅してしまうという問題がある．
そこでエディタの内部バッファの状態を時系列情報と共に記録することで，動的なソースコードを作成し，他者と共有をすることができるシステムを開発した．
コーディングの様子を観察することで，初学者でも比較的容易にプログラミングスキルを習得することができると考える．
本稿では，本システムを実際の授業で試用した際の課題と効果についてアンケート調査結果に基づき評価し，考察する．