我が国は世界で最も高齢者の人口比率が高く、認知症発症の割合も増加している。そのため、認知症の予防として、身体運動や認知トレーニング、社会参加が進められている。eスポーツは、多くの人と交流を持ちながら楽しむことができ、大きな感情の変化を得られるため、高齢者の認知症予防や健康寿命延伸の取り組みとして期待される。また、eスポーツ実施によって顔面皮膚温度における熱量変動を得ることができれば、血流量変化に伴う脳の活性化が期待できる。そこで、高齢者におけるeスポーツ時の効果を科学的に明らかにすることを目的とし、顔熱赤外画像におけるeスポーツ実施前後の皮膚温度変化量に関して検討を行った。