放送サービスの光ファイバ網は一方向通信であるため，回線に障害が発生しても事業者側で異常検知ができないという課題がある．
この課題の解決策として，我々はIoT技術を活用した光ファイバ網監視システムを提案している．
この監視システムは，光クロージャ内にエンドノードを設置し，光ファイバの光信号強度を計測してLoRa通信で収集することにより異常検出を行う．
光クロージャへのエンドノードの取付は高所作業車が必要となり，バッテリの交換は困難であるため，エンドノードを長期間稼働させることが必須となる．
そこで本稿では，バッテリとソーラモジュールを活用してエンドノードを光クロージャ内で安定して長期間稼働させる方法について検討する．