日本各地にはローカルフードと呼ばれるその土地独自の料理があり，新たなローカルフードの掘り起こしは観光に良い影響を与える．筆者らは，マイナーなローカルフードも含めたローカルフードとその提供店舗を検索するシステムを提案し，研究を進めてきた．提案システムは，形態素解析を用いて，地方と東京で提供する料理名を比較することでローカルフードかどうかを判断する．しかし，通常の解析用辞書では料理名の名称が正しく解析できず，検索結果の再現率と適合率が低下していた．そこで，ローカルフード抽出向けの解析用辞書を作成し，これを用いた新たな抽出アルゴリズムを用いた抽出精度を検証した．その結果，F値の向上を確認した．