情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

5W-02
対話の構造の可視化のためのBERTを用いた先行発話への接続確率の推定モデル
○徳永一輝(滋賀大),中山隆弘(東大),白水 始(国立教育政策研),市川 治(滋賀大)
教育現場におけるグループワークでの発話書き起こしを対象とし,指導者により有用な知見を与えることが求められている。本研究では,話量は少ないが討論の中で重要な役割を果たす学習者がいることに注目し、討論の過程を木構造に可視化することにより,議論が深まった時点での発話なのかを知ることを目標にする。提案手法は実際の中学生の発話データと対話破綻検出コーパスを学習データとし,発話が先行発話への返答なのか,あるいは独立の発話なのかを分類するモデルを構築した。これにより木構造データへの変換へ進むことができる。実際の中学生の発話データで評価実験を行った結果、人間が手作業でラベリングした場合と同程度の精度を示した。