5U-03
建設現場を想定した人物と建設機械の危険検知に関する研究
建設現場では,人物と建設機械の接触事故を軽減などの安全管理を支援するために情報技術の導入が検討されている.その一例として,建設機械の後方や側面に設置したカメラを用いて衝突する可能性がある人物に警告を出す技術がある.しかし,この技術では警告に留まっているため,時々刻々と状況が変化する建設現場において,危険が生じやすい地点を分析して現場監督へ提示する等の再発防止の支援には至っていない.そこで,本研究では,建設現場を想定した環境下で撮影した動画像から人物および建設機械を検出し,それらが接近すると危険と検知してその地点を可視化する手法を提案する.そして,実証実験にて,人物および建設機械の検出精度および可視化結果を分析し,提案手法の有効性を検証した.