雲による欠損が生じる人工衛星からの海水温画像に対して、欠損修復と超解像を同時に行う手法を提案する。従来手法による欠損修復と超解像を順に行うだけでは，入力画像で欠損していた領域において，海流や温度差といった実際の海水温画像に見られる特徴が再現できないという問題がある。そこで本研究では，修復画像の各ピクセルが元々欠損していたかを判別するディスクリミネータを導入することで，欠損領域の修復結果の見た目を非欠損領域のものに近づけ，実際の海水温画像の特徴を再現した画像を生成する．ひまわり8号からの海水温画像を用いて提案手法の有効性を評価した。