5Q-02
表情認識の精度向上を目的とした適応学習法に関する検討
人間の感情を正確に認識できる知的なヒューマンマシンインターフェイスの必要性が高まっている.人間の感情を認識するためには,人間同士のコミュニケーションで重要な役割を担う表情に着目することが有効であると考える.従来研究では,対向伝播ネットワークに適応共鳴理論を組み込んだ表情認識モデルについて検討を行ってきた.本モデルは,既存の表情パターンを保持しつつ,新たな表情パターンを追加学習する機能を備えている.しかしながら,追加学習を行ったところ,表情認識精度が90%未満の場合もあり,必ずしも十分な精度を得られない場合を認めた.そこで本稿では,表情認識の精度向上を目的とした追加学習処理に関する検討を行った.