情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

5L-04
反射音到来時間を用いた等価音源法による室内インパルス応答の空間補間
○松橋 遼,鈴木薫佳,津國和泉,池田雄介(電機大)
室内インパルス応答(RIR)の空間補間手法として、虚像法を用いた等価音源法が提案されている。この手法では、直接音や1次反射音に対して高い周波数まで音場を推定できることが報告されている。しかし、対象の反射音次数が増えるにつれて伝達関数行列の基底が増加するため、逆問題を解くとき最適解が見つかりにくくなり、結果としてRIR推定精度が低下する。そこで本研究では、虚像法で反射音成分の到来時間を求め信号を分解し、各成分ごとに逆問題を解き音場を補間する手法を提案する。シミュレーション実験では、1〜8kHzを対象に提案手法と従来手法でモデル化を行いその推定精度を比較・評価し、その結果を報告する。