5E-01
交通流モデルのための一方向多粒子量子ウォークの検討
量子ウォークは古典的なランダムウォークに対応した量子モデルであり,その量子的な性質を用いて,探索問題の高速化や自然現象のモデル化など幅広く応用されている.これまでに,交通流モデルにおいて計算の高速化などを目的として量子計算を利用する研究は行われてきたが.直接的に量子モデルによる交通流のモデル化は行われていない.本研究では量子ウォークを用いた交通流のモデル化に向けて,一方向多粒子量子ウォークモデルを提案する.実験により,提案モデルの基本的な性質を明らかにするとともに,モデリングにおいて重要なタスクであるパラメータ推定が可能であることを示した.