5B-07
アルコールパッチテストのための皮膚色測定システムの構築
アセトアルデヒド脱水素酵素活性が遺伝的に低いALDH2変異型の人は,アルコールを暴露すると皮膚の発赤を生じる.アルコールパッチテストは,この反応を利用したALDH2変異型のスクリーニング法である.しかし,アルコールパッチテストでは,検者の主観や経験,周囲の明るさ等により評価が影響され,この点で普遍性,客観性に課題が多いことが認識されている.本研究では,色を数値化して定量評価できる測色計を利用し,アルコールパッチテストにおける皮膚色の変化を数値化する皮膚色測定システムを構築した.本システムにより,測定時のパラメータと測定値を自動的にデータ化し,容易に皮膚色の変化を測定することが可能となる.