4ZL-07
オープンデータを用いた避難行動モデルの構築と評価
河川氾濫による浸水など事前に避難可能な自然災害では,発災前の状況予測が重要であり,そのためには精度の高い避難行動モデルが必要である.これまでは,アンケートやパーソントリップデータなどを用いた避難行動モデルの研究事例はあるが,データの入手性が低い問題がある.本研究では入手しやすいオープンデータを用いた避難行動モデルの構築とパラメータ推定を試みている.本稿では,事例として,2019年台風19号の岩手県久慈市での避難者数データなどを用い,避難行動モデルのパラメータ推定を行い,各パラメータの係数を求めた.また,このモデルによる避難者数の推定値と実際の値を比較し,差異を検証するための現地調査を行った.